急いで炊く

 いらっしゃいませ!当店は、注文の多い料理店ならぬ、自分で作る料理店です。
 今回は、急炊きとはどんなものなのかと、急炊きしてもおいしく炊ける方法をご紹介します。

急炊モードは、どうやって急いでるの?

 はじめちょろちょろ なかぱっぱ 赤子泣いてもふた取るな

 なんていう、かまど炊きの火加減調節の方法を示す言葉が聞かれなくなって久しい今日この頃ですね。 私も実際に試したことはありません。 これらの過程がなぜ必要なのか? これをまずは説明しましょう。

 はじめちょろちょろ →弱火で徐々に暖めることで、米に水をたくさん吸わせる
 なかぱっぱ    →強火で米に火を通す
 赤子泣いてもふた取るな →再び弱火で、米の余計な水分を飛ばす

のだそうです。

 炊飯ジャーメーカーの方の努力によって、このプロセスのなかで省略しても比較的大丈夫な部分とまったく省略出来ない部分があることが明らかとされました。

 まったく省略できないのが、 なかぱっぱ と 赤子泣いてもふた取るな
 なかぱっぱを省略してしまうと、米に火が完全にとおりません。
 赤子泣いてもふた取るな を省略してしまうと、米がべちゃべちゃになってご飯になりません。

 ですから、急炊モードで時間を短縮されているのは、じつは「はじめちょろちょろ」の部分だけなんです。 はじめちょろちょろを時間短縮すると、火を通す前に米に染み込む水の量が少ないために、炊き上がりが少々ふっくらしてこないのだそうですが、火はとおっていますし、水分もきちんと飛ばされているために、食べること自体は可能になります。
 急炊きモードは、あくまでも「緊急で食べられるようにするためにある」モードなんですね。

急炊きでも美味しく炊きたい
 急炊きがそういうものだとわかっていても、出来ることなら美味しく食べたいというのが人情です。急炊きで美味しく炊き上げることは出来ないのでしょうか?

 はじめちょろちょろは、徐々に暖めて米に水をたくさん吸わせる過程だと先ほど説明しました。これは、米の「お湯のほうが水よりも吸いやすい」という性質を利用しているものです。

 したがって、急炊きと普通の炊飯モードの違いは、なかぱっぱ の前に吸わせる水の量の差=お湯に浸かっている時間と言い換えることが出来ますので、「急炊きでもお湯に浸かっている時間を長くする工夫」をすればいいのです。

 具体的にどうすれば良いかといえば、「入れる水をお湯にすればいい」ということ。ぐらぐらと煮立ってしまっているような状態だと、水を吸う前に火が通ってしまいますので、最高でも玉露を淹れるくらいの温度にするのが良いようです。





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