ダイエット失敗の秘訣

 「誰もがダイエットに成功するための方法論」というものが、もしかしたら世の中には存在するのかもしれません。ですが、少なくとも現段階ではそのようなものは存在しません。(メディアの流す情報にはあふれ返っていますが...) ですが、こうやったら必ず失敗する、すなわち「ダイエット失敗の秘訣」はあると私は考えております。

ダイエット=体重を減らすことだと考えること

 様々なダイエット法が世の中にはありますが、いずれも「○×するだけで、1週間で5キロ痩せる」といった体重を減らすための方法論として語られているものがほとんどです。しかし、そもそもダイエットという言葉は減量法という意味合いを最初から持っていたわけではありません。

 dietを英和辞書でひくと、今でも「食餌療法」と出てきます。食餌療法とは、「治療の目的のために食事内容を改善する」のことですから、そもそも減量法などという意味合いはありません。

 欧米の食事がものすごい高カロリーかつ高脂肪であることは皆さんもご存知のとおりだとおもいます。そんな食事を毎日しつづけていますから、体重もどんどん増えますし、高脂血症がもととなって動脈硬化が進行し、最終的に心筋梗塞になるというのが、欧米では王道のようです。(欧米では、がんではなく心筋梗塞で亡くなる方がおおいのです。) こういうことを背景として、食事を改善した結果体重が減って健康になる=dietという言葉が誕生したようです。

 そのdietという英語が、「体重が減って」以外のところを無視した形で輸入され、ダイエットという日本語が誕生しています。

 言葉は時代に合わせていろいろと変化するものですから、こうした意味の変化を頭ごなしに否定すべきではありませんが、健康を損なっては何の意味もありません。ダイエットは、体重を減らすことではなく、健康的なライフスタイルを獲得することだと考えるのが良いと思います。(英語のdietとは少々意味が異なりますが、私はこの捉え方を推奨します。)

○×までに、??キロやせると目標を立てること

  健康診断が近い
    医者に言われて仕方な
      ○×会社のエリートとの(またはスチュワーデスとの)合コンが近づいてくる。 
        そろそろ結婚式       などなど。

 ダイエットのきっかけは、人それぞれ。 しかし、○×までに、??キロやせると目標を立てるのだけは、絶対にやめましょう

 いろいろな努力をしても、体重の変化は緩やかです。

 例えば、運動。
 体重60kgくらいの人が30分で5km走ったとき、前後で体重が500gくらい減ったとします。ところが、このときの消費カロリーは、かなり多めに見積もったとしても約400kcal。これを、ラードに換算すると約43g分、バターでも約53gにしかなりません。 残りはほとんどすべて水分が失われたに過ぎないのです。 (仮に同じペースで、ラード換算1kg分カロリーを消費しようと思ったら、約118km走らなければいけません。フルマラソン約3回分に相当しますので、どれだけ大変かわかっていただけるのではないかと思います。)
 例えば、食事。
 20代女性の標準的な一日所要カロリー数は、だいたい1800kcalくらいです。痩せよう!ということで断食を敢行した場合、1日食事を抜いてもラード換算で約200g。1kg分減らそうと思ったら、なんと5日の断食が必要になります。さすがに断食は健康に良くありませんから、実際には食べる量を少々減らしたり、内容を改善したりすることになりますが、断食したとしても1kg=5日なのですから、時間がかかることはよくおわかりいただけると思います。

 一生懸命努力を重ねたとしても体重は思うように減ってはくれません。目標が実現可能なレベルであればまだ良いですが、大抵の場合は1ヶ月で5キロとかいう無理なものが掲げられていることが多いはずです。そもそもの目標が無理なことに気が付かず、目標が達成できない自分にイライラ感を募らせて、結局やめてしまうというのが典型的なダイエット失敗談。仮に数字を達成できたとしても、その間のイライラはストレスとなって残るため、心身両面からのリバウンドがおきてしまうことが多いと思います。

 報われにくいところに期待をかけるのは、そもそも失敗の原因。しかし、たとえば毎日定期的に運動をしてみることも、食事の量と質を改善することも、健康的なライフスタイルを獲得するという目的においては達成しています。 ですから、体重が思うように減らなくても、「確実に自分は健康になっていってるんだぞ」ということで満足するようにしてください。

強い意志を持とうとすること

例えば、ジョギングをはじめたとします。
 1日目:「がんばるぞ〜」とに気合を入れて1時間も走っちゃいました。 
 2日目:少々だるいながらもがんばったんだけど、40分で疲れてやめちゃいました。
 3日目:全身筋肉痛で死にそうで、その上雨だったので、走りに行くのをやめちゃいました。
 4日目:筋肉痛も天候も回復したけど、私にはジョギングを続けるだけの強い意志も根性もないので、ジョギングは断念します。

 おそらく、この記事を読んでいらっしゃる方の大半が、これに似たようなパターンを経験しているのではないかと思いますが、問題点はどこにあるのでしょうか。

 多くの方は、意志の弱さ、根性の無さを挙げるのではないかと思いますが、それは大きな間違いです。問題点は、自己評価の低さにあります

 毎日運動する習慣の無い人が運動し始めるというのは、本来とっても大変なことです。それを、1時間もいきなりやったのでは、疲れて当然。翌日40分走ったというのも評価に値する行為だと思います。しかし、無理がかかってますから、筋肉痛にもなります。運動部に所属してそれだけやっていれば良いのであれば3日目も行かなければならないかもしれませんが、これ以上は日常生活に支障がでます。休もうと思うのも当然と言って良いでしょう。 「2日目まで一生懸命がんばった自分を誉めてあげて、1日休んでしまった自分を許すことが出来ていれば」、4日目または5日目にはまた走り始めることができたのではないかと思います。

 自分の経験上、会社勤めなどをしていると「出来る限り自分の努力を評価してもらい、サボってるところは見ないで欲しい」と思うものです。(かつて、私も自分のダメなところを棚に上げて、前に勤めていた会社に給料よこせといってました(苦笑)) 努力を認めて欲しいというのは、人間の根本的なところにある欲求ではないかと思います。
 それなのにも関わらず、ダイエットをいている方の多くは「自分の努力を評価せず、サボってるところだけを気にして」しまいます。これは、評価の基準を「体重を減らすこと」に置いていることに起因します。体重が減らない→努力が足りない→こんなに大変な思いをしたのにまだ努力が足りないのかと思えば、そりゃ挫折もします。

 したがって、まず、健康のために良いことをした自分を自分で誉めてあげるようにしてください。さらに、「強い意志によって支えなければならないようなこと」をするのではなく、「強い意志を必要としないようなこと」から取り掛かることも大切です。

いくら食べても太らない人をうらやましく思うこと

 自分でも納得しきれていないので支離滅裂な文章かもしれません(苦笑)

 はっきりいって、うらやましいです(笑)が、よく考えてみてください。いくら食べても太らない人=食べ物のエネルギーを体の中に溜めておくことが出来ない人です。車にたとえるなら燃費が悪いということ。生物学的に見ても、体を維持するためにより多くの食料を必要とするのですから、優れた素質とはいえません。ですから、少し食べたら太れるというのは、本来優秀な素質なはずなんです。優秀な素質を与えてくれたご両親にまずは感謝しなければならないでしょう。

 とだけ言うと、なにやら説教じみていますね。そんなことをいわれても、うらやましいものはうらやましい。同じ地球上には、ご飯を食べることの出来ない人たちも多いことは解っていても、実際に安い値段で目の前に多くの食べ物を並べられている日本では、美味しいものをお腹一杯食べていても太らない人はうらやましい限りです。

 うらやましいという感情は、他人と自分を比較した時に生じます。残念ながら、天は不公平ですからすべての人間に同じものを与えてはいません。欲しい欲しいと思ってそれが手に入らないことほど、激しいストレスはありません。

 しかし、うらやましいと思っているだけで、自分の体質やライフスタイルは変わるはずがありません。ですから、何事につけても他人と比較するのではなく、少し前の自分と比べるようにしてみてください。

 何か努力をしたとすれば、自分自身だけを見れば必ず前に進んでいます。周りの進み方に自分のスピードは追いつかないかもしれませんが、何もしなければその差は開く一方です。

前進だけし続けようと思うこと

 体重を減らそうと思って何かダイエットを実施している最中に、たとえ100gといえど体重が増えることは許せないものです。原因を徹底追求し、「ああ、前の日最後に食べたプリンが原因だ」と思えばその日からプリンは食べられなくなってしまいます。ダイエット中に食べるくらいですから、この方実はプリンが大好きなのでしょう。好物を我慢することはものすごいストレスとなります。そのストレスが元となって、「あたしはだめだ〜」と、ダイエットすること自体をやめてしまうというのは良くある話です。

 プリンが食べたいと思った欲求は、プリンを食べなければ解消されません。これが例えば簡単には手に入らないようなものだったらあきらめもつくかもしれませんが、コンビニに行けば24時間365日ほぼ確実にプリンは手に入ります。目の前にちらつかせられながら、それを我慢することほどストレスがかかることはありません。 プリン(好きな食べ物)を食べれば多少太るかもしれませんが、それを我慢することのストレスによって、すべてをやめてしまうことの方がよっぽど良くありません

 運動にも同じことが言えます。普段やっていないことをすれば、当然疲れます。疲れて少々限界を感じているときにそれ以上の事をしてしまうことは、ものすごいストレスです。スポーツ選手であればその限界を突き破らなければなりませんが、健康のために行っている運動レベルでそのようなストレスを受けたら、挫折してしまうのも当然です。 ずっと続けるために、時には休むことが必要なのです

 3歩進んで少し足踏みしてしまい4歩後退しても、その後2歩進むことが出来れば、スタート地点からは1歩すすんでいるのです。歩みが遅くとも、一度下がっても、長い目で見て前に進んでいればいいんです。

 



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