発芽工程でどう変わる?1

目的

 発芽玄米を食べるとき、一番大変なのが「水加減がわからない」ことのようである。 この実験では、自宅で「低温発芽法」による発芽玄米を食べる際に水加減をどのくらいにすればいいのかを検証する。

方法

【材料】玄米 (平成13年 岩手県産 ササニシキ100%)
【重さと体積の測定】 プラスティック製の1合カップに玄米をすりきりまで入れ、2合分の重量を測定した。低温方式にて発芽玄米を製造して水気をある程度切った後、再度プラスティック製の1合カップで重量と体積を測定した。

結果

 
前 (玄米粒)
後 (発芽玄米粒)
写真

重量

290g

361g

体積

2合(約360cm3)

約3合(約540cm3)


 発芽玄米とすることで、重量は約1.24倍に、計量カップで測定する際の見かけの体積は約1.5倍となることが明らかとなった。

考察

 発芽玄米とすることで増えた分の重量はすべて水である。したがって、ごくあたりまえのことであるが、自宅で作った発芽玄米の水分含量はその分増えていることになるため、炊飯する際には水を調節する必要がある。

 玄米のもともとの水分含量を15%とすると、玄米2合(290g)中には水が290g×15%=43.5g含まれていることになり、残りの分(つまり完全に乾かした時の玄米の重さ)は290g-43.5g=246.5gになる。 この、246.5gが発芽前後でまったく変わらないとすると、発芽後の水分含量は(361g-246.5g)÷361g=約31.7%となる。

 表面に付着していた水をすべてふき取れていたわけではないので、実際にはもう少し重量が少ないと思われるが、自宅で発芽玄米を製作した場合は、市販ウエットタイプの発芽玄米とほぼ同様の水分含量のものが出来ていることがわかった。

 なお、この低温発芽玄米を炊飯→試食してみる際、水加減は、炊飯ジャーの2合のメモリのところで適量であった。 かさが増えたからといって、米が増えたわけではないのであるから、やはり水加減は「製造する前の体積」=「実質含まれている玄米の量」に依存することが明らかとなった。



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